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練習レポート

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アスリートとしての維持を〜武藤雄樹

「練習レポート」は、大原サッカー場の模様を、ほぼ毎日更新するコーナーです


4月20日(月)、武藤雄樹がビデオ会議アプリ『ZOOM』を使った合同取材にユニフォーム姿で応じた。

Jリーガーに限らず、今、スポーツに関わる多くの選手が、活動の再開をイメージしながらも、“アスリートとして”をキーワードに、フィジカルや気持ちの部分で高いレベルを維持することの難しさに直面しているだろう。

今週は同アプリを使い、チーム合同トレーニングが控えているという。「みんなの顔を見ながら、トレーニングができる。良い空気を作ることができるだろう」と武藤が明かした。こうした小さい変化を嬉しく感じるほど、今は限られた行動範囲の中で、筋トレやジョギングなど、出来ることを重ねている。武藤は「アスリートとしての維持を目指してやっている」と現状に触れた。

取材の中では、この時期だからこその変化もあると話す。今は、起床後の15分、30分ほど、毎日、読書するようにしたそうだ。現在は、無料視聴アプリ『SHOWROOM』を立ち上げた前田裕二さんの『人生の勝算』を読み進めているとのこと。さらに、3歳になる愛娘との時間が長く取れたことで「パパっ子になったかな」と笑顔を見せた。

ともかく、まだ再開日を確定することができない。この現状は誰もが理解しているとは言え、選手を苦しめている。この先、公式戦の再開日が決定する時、何週間の準備期間があるかが今後のポイントになるだろう。当然ながら、再開日が決まれば、まず、チームの活動を再開させる。そこから身体を仕上げ、チーム戦術を高める。そこにどれだけの時間を割くことができるか。

“じっくりと身体を作り直したい”“でも、早く試合もしたい”“今、人前でプレー出来るだけのパフォーマンスなのか”など気持ちがぶつかる中、武藤は「どのくらいと言われても、その中で作っていくのがまたプロの1つの仕事だと思う」と覚悟を決めているようにも思える言葉も残した。そのための、今だ。“アスリートとして”今、何をすべきかを考えて過ごしている。

30分ほど、取材に応じた武藤。“アスリートとして”もう1つ、大事なことに触れた。こうした取材を受けている間にも「必要とされて働いている人がいる」と強く意識しながら、「こんな時でも医療の方たちは頑張ってくれている」という言葉を残した。そして「今、絶対にサッカーが必要というところではないが、ただ、サッカーが持っている価値はあると思うので、それを皆さんが感じられる時に、より多くのものを与えられたらと思う」と話した。

今週はREX CLUB会員限定の『STAY HOME』企画として、小学6年生以下限定の抽選イベントが予定されている。当選10人がビデオ会議システムを使って、西川周作や宇賀神友弥、武藤雄樹の3人と会話を楽しめる企画。武藤は「学校が休みだったりで、なかなか子供たちが外に出られずにストレスをためていると思う。少しでも子供たちを明るく、何か楽しい時間を作れたら」と笑顔を見せた。

(有賀久子)

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