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不毛に終わった5時間半

3対1の惨敗で終わった柏レイソル戦後、1000人を超えるゴール裏のサポーターが橋本光夫代表に対して辞任を要求した。

「もうやめろ」「お前がレッズをこんなにしたんだぞ」「もううんざりだ」「超有名監督を連れてこい」といったヤジと怒号の中、橋本代表はこれらの要求を拒否した。さらに煮え切らない代表の言葉にゴール裏が激しく反応。「辞める」「辞めない」という全くの平行線が続き、ほとんど建設的な話し合いは行われない、話し合いとはほど遠い内容となった。

試合終了から3時間半が過ぎた頃、かつて運営担当本部長としてクラブとサポーターのパイプ役を務めた、現・ホームタウン推進本部長の畑中隆一氏がサポーターの辞任要求を諌(いさ)めつつ、「かつてのクラブとサポーターの関係に戻したい」と涙ながらに話すなど、ようやくサポーターと対話らしい対話が持たれる場面もあった。

サポーターとの対話は試合終了後から4時間半行われた。その後サポーターの見送りに1時間かかり、合わせて5時間半。時計は午後11時を差そうとしていた。

橋本代表は、記者の取材に対して「クラブでこうすればいいということを真剣にやりますという話をした」など、抽象的な言葉に終始。また来季の体制について「長期的に任せられる監督という視点で選ぶ。一刻も早く決めたい」としながら、いつまでに体制を整えるなど具体的なことは一切語らず、「個々に関する質問は堪忍してほしい」と明言を避けた。

結局、サポーターにも我々メディアにも有耶無耶で終わってしまった橋本代表のこの5時間半は、不毛の一言に尽きる。



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