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マチェイ・スコルジャ監督＆原口元気加入会見

（有賀久子）

マチェイ・スコルジャ監督＆原口元気加入会見

9月7日(土)14時30分から、埼玉スタジアム2〇〇2・ボールルーム内で、シーズン途中の監督人事を受けてチームの指揮を執ることになったマチェイスコルジャ新監督の就任会見と、原口元気の新加入会見が開かれた。それぞれに、堀之内聖スポーツダイレクターが同席した。

この模様は、クラブ公式YouTubeでライブ配信され、会見終了後にも数多く視聴され、16時20分時点で9483回視聴と記し、現在進行形で伸びている。

マチェイスコルシ?ャ監督の就任会見では、現在地が、シーズンの途中であることを痛感した。昨シーズンの就任会見とは異なり、表情は硬く、歯切れの良い回答ではなかった。無理もない。再来日はきのう6日(金)で、きょうの朝のミーティングから合流したばかり。さらに、9勝9敗9分という成績で、直近の14日(土)のガンバ大阪戦から指揮を執り、現実的に勝利を、勝ち点を増やしていかなければならない。今後、選手の個性を知り、チームを作っていく過程の中で、マチェイ監督の変化を見届けていきたい。

監督会見の中で、個人名は、最初に「ノブさん」という名前が挙がった。FC町田ゼルビア戦で暫定指揮を執った池田伸康コーチの名前が出た。池田コーチをはじめ、タカやトモといった選手の名前も。そうした昨シーズンにマチェイ監督を支えたメンバーの踏ん張りと、新たな選手の個性が重なりあって、望まれる結果に繋げたい。

マチェイ監督は「攻と守のバランスをとっていくこと。その作業を行いながら、失点数を減らしていきたい」「私にとって、最初のステップは、まず、これからの4試合だと思っている。次の、FIFAマッチウイークのブレイクがある時には、今シーズン、どこを目指すべきか、というところがよりはっきりしていると思う。そのあとは、よりチームを安定させていきたい。私にとっても、そこで一旦、選手を評価するというタイミングになると思う」と、難しい立場ながら、メッセージを残した。

一方の、原口元気の新加入会見では、ドイツでの10年間では与えられなかった役割、言い換えれば、“我々がよく知っている原口元気”に、今、元気自身が向き合っていることが感じられた。「正直、僕がこの10年で伸ばしてきた部分というのは、多く使える部分はないと思っていて。逆に攻撃に特化したプレーであったりとか、10年前のプレーのような、勝負を決めたりとか、ドリブルでチャンスを作ったりとか、そういったプレーを、Jリーグではしたいと思うので。元の姿に戻るというか、もっと攻撃的なプレーをしていた時代に戻るようなイメージをしている」という意気込みが、言葉の端々から感じられた。

まず、会見の冒頭には「これが僕にとってのサッカー人生最後のチャレンジになると思っているので、もう1回、自分自身の価値を、この浦和レッズで示せるように、そして素晴らしい環境と、監督と選手、スタッフと、もう1度、強い浦和レッズを作っていけるように頑張っていきたい」と話した。

レッズプレス!!では、海外クラブでのプレー続行を視野に入れた練習参加、町田戦のスタンド観戦、そして、きょうのトレーニングマッチと外からピッチからチームを見る中で、何を伸ばし、何が足りないと感じているか直球で聞いたところ、本人を困らせたが、「チームに入ってまだ数日ですし、いろいろと気づいたところとかはあるんですけど、今はどちらかと言うと、自分のことにフォーカスするというか、まず、自分自身が、ピッチ上で価値を示せないと意味がないですし、いきなり、気になったことを口に出して言っても、あまり、若い選手たちが聞くかどうかも分からないので、どちらかと言うと、自分自身が、やっぱり原口元気はすごいなと思ってもらえるようなプレーをピッチで示すこと、どちらかと言うと、そっちに今、集中しています」という答えが返ってきた。

そして、勝負強さについて尋ねた。

「試合中の集中力みたいなのはすごく強い方だと思っていて、特にゴール前とか、そういう勝負が決まるところでのプレーというのは得意だと思っているので、それに対して、自分が、なぜ、そこが強いかというのはあまり考えたことはないですけど、正直、練習でのシュート練習より、試合でのシュートの方が入るというのもありますし、そこら辺の集中力は僕の持ち味、強さだと思っているので、浦和レッズでもまたそれを出していけたら良いかなと思います」。

なお、背番号78は、2024年7月8日に長男誕生の日にちなんだことを明かしている。

マチェイ監督は14日(土)のJ1第30節・ガンバ大阪戦から指揮を執ることが予定され、原口元気は6日付で、Jリーグより登録選手追加が報告され、環境は整っている。きょう7日(土)は9時30分から拓殖大学とのトレーニングマッチが行われ、得点者の中に、原口元気の名前があった。会見の中で強調していた攻撃的な自分を、毎日の練習の中で、公式戦のピッチの上で見せ続けてもらいたい。