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REDSニュース|ベスト8の壁は高く、“新しい景色”への挑戦は終わる。DF酒井宏樹は途中出場で奮闘|レッズプレス!!

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ベスト8の壁は高く、“新しい景色”への挑戦は終わる。DF酒井宏樹は途中出場で奮闘

(石田達也)

カタールで行われているW杯のグループEを首位で突破した日本代表は、決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表と対戦した。1−1で突入した延長戦では決着がつかず、PK戦にもつれ込んだが、1−3で敗退。ベスト8まであと一歩届かなかった。

≪先発メンバー≫
GK権田修一
FP冨安健洋、吉田麻也、谷口彰悟、守田英正(延後開始:田中碧)、遠藤航、伊東純也、長友佑都(64分:三笘薫)、堂安律(87分:南野拓実)、鎌田大地(75分:酒井宏樹)、前田大然(64分:浅野拓磨)

日本代表は[3−4−2−1]の布陣でスタート。前回のスペイン代表戦とは違い自陣で構えるのではなく前からハメにいく。CKの流れではなった3分の谷口のヘディングシュートはわずかに逸れた。8分には冨安の中途半端なパスをインターセプトされ角度のない位置からシュートを打たれるも、権田が好セーブを見せた。

クロアチア代表のロングフィードで裏返しされる場面が増え、そしてセカンドボールを拾われMFルカ モドリッチを中心とした攻撃を受ける状態となった。また高さと強さを生かし両サイドからセンタリングを上げられるなど、我慢の時間が続いた。

その中、40分、カウンターからチャンスをつかみ鎌田がシュートを放ったがクロスバーを越える。

43分のコーナーキックではショートコーナーを選択。堂安がゴール前に上げると、吉田が折り返したボールを前田が左足で蹴り込み先制。チームのために汗をかき、スプリントを続けた男がW杯初得点を決めた。

前半はオープンな展開となりながらも1点リードでハーフタイムを迎えた。

追加点が欲しい日本代表だったが、55分に同点に追いつかれてしまう。

その1分後には遠藤がミドルシュートを放つが、相手GKにセーブされた。75分には、怪我から復帰した酒井を投入して押し込まれていた右サイドにフタをし、その酒井にボールを当てて前進を狙ったが、試合は1−1のまま前後半90分を終え、延長戦に突入。

延長前半15分には三笘がドリブルから持ち運びシュートを放つも、GKに防がれた。体力的にもキツくなり、どちらも攻め手を欠く展開に。決着がつかないまま、PK戦に入った。

日本代表は1本目の南野、2本目の三笘が相手GKに阻まれ、クロアチア代表が1、2本目をきっちり決める。3本目の浅野は成功。相手の3人目のキックがポストに当たり、流れが変わったように思えたが、4本目の吉田もGKの好守にあった。クロアチア代表の4人目がきっちりと決めて、1−3。PK戦の末、日本代表は敗退した。

4度目の挑戦となったが、ベスト8の壁は高かった。

試合後のフラッシュインタビューで森保一監督は「選手たちは本当に頑張ってくれた。ベスト16の壁を今回も破れなかったが、選手たちは新時代を見せてくれた。これから先、日本サッカーが最高の景色を願い続ければ、必ずこの壁を乗り越えられると強く思う」と訴えた。

世界に対して、「追いつけではなく追い越すことを考えることで未来は変わる」と指揮官は続けた。


▼得点
43分:前田
55分:クロアチア代表








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