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REDSニュース|規律違反行為のMF柏木陽介、他クラブ移籍でクラブと合意|レッズプレス!!

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規律違反行為のMF柏木陽介、他クラブ移籍でクラブと合意

(佐藤亮太)

きょう2月16日(火)午後6時から、浦和レッズの戸苅淳フットボール本部長が沖縄トレーニングキャンプにおける規律違反行為の概要および柏木陽介の今後について、オンライン会見を通じて説明した。

(写真はクラブ提供)

冒頭、戸苅本部長は合宿に尽力した地元・沖縄県や関係各所への謝罪とともに再発防止を努めるとしたのち、規律違反をした柏木について、これまでの功績、社会貢献に感謝するとともに「チーム内における影響や規律を継続的に守ることは最優先事項であり、双方の話し合いにより、移籍する方針で調整していくこととなった」と他クラブへの移籍を明言した。

この「双方の話し合い」は沖縄合宿終了後、クラブ側、柏木側が揃って直接、会って2度、開かれた。

戸苅本部長は「柏木選手は現状を鑑み、移籍することについて、別々の道を歩むことにお互い理解し合意した」と明かした。

会見では記者から「事実上の退団あるいは契約解除では?」との質問が出た。

それでもあえて「移籍」という言葉に固執したのは『納得づくで話しあったうえで出た答え』ということを強調したかったと考えられる。

なお柏木の移籍先は国内外問わず、形式も完全移籍、期限付き移籍も含め、クラブとともに新天地を模索していく。今後、クラブは柏木の移籍先が決まるまでサポートする模様だ。

その柏木、書面で「多くのサポートを頂くなかでキャンプやJリーグが開催できている自覚が足りず、このような行動に至ったことを深く反省しております。新シーズンの始動後のチームにも迷惑をかけてしまいました。重ねてお詫び申し上げます」と戸苅本部長の代読で謝罪の意を示した。


今回の決定はきょう、チームに伝えられた。

戸苅本部長は「シーズンが始まる前、選手に多少……特に、長くやってきた選手にはいろんな感情はあると思うが、開幕に向け、切り替えてやろう、そうした話しをした」と少なからずチームに動揺があることはうかがえる。

Jリーグとの約束、そしてクラブとの約束を破ってしまった今回の失態。

戸苅本部長は柏木、杉本両選手が外食した際、2人での貸し切り状態であったこと、禁止はされていないが「若干の飲酒があった」ということ。また原因について柏木本人が「ストレスを感じていた」と語ったことを明かした。

今回の規律違反行為を受け、クラブは管理不行き届きとして戸苅本部長をはじめ、土田尚史SD、西野努TDの厳重注意処分を科した。

クラブ、柏木双方同意に基づく移籍で一件落着となりそうだが、浦和を去る柏木、そしてチームにどのような影響を与えるのか。

なんとも複雑な感情だけが沸き起こる約30分の会見だった。




(c)REDS PRESS