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ハートビートレッズ×PRESS

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西川周作流の時間の使い方

FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00『Good Luck! Morning!』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送)。今週放送した中から、厳選した1本をレッズプレスにて掲載します。




以前、「日本の選手にはマリーシアが足りない」と言われました。マリーシアとは、ポルトガル語で「ずる賢さ」「こずるさ」という意味。具体的にどんなことかと言えば、試合中、相手にイエローカードを出させるため、あるいは、良い位置からフリーキックを得るために、主審の目の前で、大袈裟に痛がってみたり、見えないところで、相手選手にちょっかいを出したりと様々あります。しかし、日本人の気質でしょうか。あまり良い気持ちはしませんね。

そのなかで、先日、行われたFC東京戦で「良いマリーシア」というべきプレーがありました。

試合は終盤にさしかかり、1−0。スコアでは浦和レッズが優勢ですが、FC東京に押されっぱなし。1点を守り切って勝ちたい浦和としては、出来るだけ時間稼ぎをしたいところです。GK西川周作は、そこで技術を見せました。

たとえば、ボールをしっかりキャッチした後、味方を落ち着かせながら、滞空時間が長く、高さもある、そして味方にしっかりと渡る正確なボールを蹴りました。また時には、相手選手が取りにくいボールを蹴ることで、ラインを割って、マイボールにすることもしました。

同じ時間稼ぎでも、もっと露骨な方法もあります。しかし、西川は違いました。なぜ、西川はこうした方法を取るのか。

西川は、こんなことを言っていました。

「スタジアムに来る子供たちの、お手本になるようなプレーを自分は見せたい」

これはプレーだけではありません。

失点した時、自分がどう立ち振る舞うのか。そこまで西川は考えています。

さあ、土曜日は、ホームで北海道コンサドーレ札幌戦です。守護神、西川がリーグ戦3試合連続無失点試合を見せてくれるでしょう!

2017年4月20日放送(佐藤亮太)

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