(有賀久子)
FC岐阜時代の宇賀神友弥を知る人物〜野?信行コンディショニング・スーパーバイザー
1995年に名古屋グランパスから浦和レッズに籍を置き、2021シーズン限りでクラブを離れ、翌シーズンから、FC岐阜のコンディショニング・スーパーバイザーに就任した野?信行氏(以下、野?さん)。
リリースの中で、野?さんは「浦和レッズを辞することは、私にとって大きな決断でした。それには浦和レッズジュニアユースの選手であった小松新社長との約20年ぶりの再会がありました。小松新社長の口から熱く語られた、FC岐阜への深い思い、可能性、伸びしろ、そして何よりも明確な将来ビジョンに心を動かされました」と記している。
この小松裕志社長との再会を後押ししたのが、宇賀神友弥だった。偶然というか、必然というか、野?さんと宇賀神は共に2022シーズンから、FC岐阜の一員になった。
宇賀神は、自身の身体をよく知っていたのか。野?さんは「彼は、身体への感性があるんです」と明言した。「彼の、周りへの気配りにも繋がると思うんですが、あの風貌からはあまり想定できないけれど(笑)、そういう感性の持ち主で。彼の身体をトリートメントすることが、ある種、僕のひとつの物差しというか、“自分は、本当に出来ているのかな?”と見直すことが出来るんです」と振り返った。
ゴッドハンドを刺激する感性とは。「感性があって、あの物言いだから、遠慮がない。たまに、こちらが「えっ?」となる時があるんですけど(笑)、僕も、だんだんと年齢を重ねていくと、そういう風に言ってくれる人が少なくなって。触って、触って、トリートメントして、“どうよ、これで!”みたいな感じになると、“いや、ここがまだ”みたいな。そうハッキリと言ってくれる選手でした」と語り、野?さんにとっての宇賀神は、トレーナーと選手という関係以上に、“パートナー”だと表現した。
「ウガに対して僕がすることは、トレーナーとして当然のこと。ウガは僕に、それ以上のモノを返してくれているような気がします。もう腐れ縁というか、ウガがプレーヤーとして活動しなくなっても、この先もどこかで繋がるんじゃないかなと思っています」と笑顔を見せた。
野?さんは、今回、宇賀神が用意した席で、久しぶりに埼玉スタジアムのスタンドで試合を観戦するそうだ。「こういう義理人情的なところもあるのがウガなんです。出られるかどうかは分かりませんと言っていたけれど、しっかりと見届けたいと思います」と語った。野?さんは、この他にも宇賀神のエピソードを振り返ってくれている。それはまた、後日……。
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