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REDSPRESS EYES|2021年期限付き移籍選手紹介:石井僚|レッズプレス!!

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2021年期限付き移籍選手紹介:石井僚

今季、他クラブに期限付き移籍していた選手を特集。今回は、YS横浜担当の小津那記者に、石井僚選手を紹介してもらった。


プロ3年目でのJリーグ初出場
二度の期限付き移籍を経て経験した3試合




石井僚は、7月23日にY.S.C.C.横浜へ育成型期限付き移籍で加入した。

シーズン初めにレノファ山口FCへ育成型期限付き移籍をしていたが出場機会を得られず、後半戦へ向けて一皮剥けるために新たな一歩を踏み出していた。

しかし、YS横浜でも試練が待ち受けていた。石井が加入した7月以降にクラブは右肩上がりに調子が出始める。J3第18節・テゲバジャーロ宮崎戦から第26節・アスルクラロ沼津戦までに4連勝、9戦負けなしのクラブ記録を成し遂げたのだ。

「9戦負けなしというチーム状態が上向きという中で、キーパーを変えるということはしないと思っていた」と本人が語るように、GKという試合を通じて一枠しか得られない難しい立ち位置の中で好調のチームを試合をベンチから見守ることしか出来なかった。

しかし、沼津戦の後に行われた第27節・いわてグルージャ盛岡戦で状況が一変した。YS横浜が10試合ぶりの黒星を喫したことで、石井にチャンスが訪れたのだ。

「ハイボールに絶対的な自信を持つ石井を使うのは分析をしていく中で適していると思った」と、シュタルフ 悠紀リヒャルト監督が第28節・ロアッソ熊本戦で先発に起用。Jリーグデビューを果たす。

「素直にうれしい。出れていない時も100%で準備を続けてきた。自信にもつながった」と、石井は熊本戦を振り返る。試合は敗戦で終わったものの、これまで黙々と準備をしてきた姿をピッチ上で示すなど、上々のデビューとなった。

デビュー戦後、石井に『期限付き移籍選手』としてのこれまでを振り返ってもらっていた。

「焦りというよりは、その中で自分は何ができるかということを意識し続けた」と、出場機会が状況的に得られないことを受け入れながらも自分自身と向き合った結果、勝ち取った先発機会。「ただ、試合に出るということでやはりモチベーションは変わってくる。今シーズンまだチャンスはある。ラスト2試合、出場機会をもらえたときにはしっかりと結果にも貢献したい」と語ったように、最終節の藤枝戦までゴールマウスを譲ることなく3試合連続の出場を果たした。

「しっかりと結果を残していけるようにがんばりたい」

YS横浜への移籍当初、そう意気込んでいた石井。3試合の出場ではあったが、エリア外のシュートセーブ率、エリア内のキャッチ率、エリア外でのパンチング率で高いスタッツを残し、意気込み通り結果を残すことにも成功。メンタル的にも選手としても、一回りも二回りも大きくなった姿を見せた。

そして12月30日、来季もYS横浜への育成型期限付き移籍することが発表された。

(小津那)・・・・・・

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