(有賀久子)

紙吹雪舞う駒場でアジアの頂点に


5月10日(金)、浦和駒場スタジアムで18時から行われた『AFC Women’s Club Championship 2023 – Invitational Tournament Final』の仁川現代製鉄レッドエンジェルズ戦は、2対1で三菱重工浦和レッズレディースが優勝チームに輝き、スタジアムには手製の紙吹雪が舞った。これで浦和レッズとして男女ともにアジアを制覇した。

13分にミス絡みで先制されるも、22分に伊藤美紀の浮き球のパスに、WEリーグ得点ランキングトップの清家貴子が合わせ、シュート。完璧な崩しからの、完璧なゴールだった。これで同点とし、さらに26分には、同ランキング2位の島田芽依が、右CKからニアサイド、頭で合わせて逆転弾を決めた。

WEリーグでは、経験が少ない先制点を奪われるケース。振り返れば、3月3日のINAC神戸レオネッサ以来だったが、GK池田咲紀子は「私がシュートを止めていれば、何てことない場面だった」と、守護神は、反対に周囲に「ごめん」と伝えていたそうだ。「ゼロにおさえて、どんと構えていられるのがベストだったが、これ以上はやらせないぞという気持ちは強かった」と、その後の意識を振り返る。トップチームのGK西川周作同様、失点後の振る舞いは、さすがの“さっこ”だった。

ゴールシーンも、普段のリーグで見せるレッズレディースの強みが存分に出ていた。相手の足が出てくるタイミングや速さなど、アジアの戦いで感じる普段との違いはあったが、そうした変化を感じられたことは、今後に大きく繋がる刺激だろう。

何よりも、浦和というクラブが、数多くの歴史を重ねた駒場で、5千人を超えるサポーターと分かち合えた喜び。その喜びの大きさが凄まじかったのは、10試合連続ゴールを決めても、試合後、常に冷静だった清家が、声を震わせるような高揚感を見せたことに表れている。

大きな成果である、アジアの頂点。また1つ、特別な経験を積み、さぁ、向かうはWEリーグ連覇の道へ。今シーズンの浦和は、歩みを止めない。

アジアチャンピオン、おめでとう。

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レディース試合レポート|AWCC決勝・仁川現代製鉄レッドエンジェルズ戦=ポイント|レッズプレス!!

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AWCC決勝・仁川現代製鉄レッドエンジェルズ戦=ポイント

(有賀久子)

紙吹雪舞う駒場でアジアの頂点に


5月10日(金)、浦和駒場スタジアムで18時から行われた『AFC Women’s Club Championship 2023 – Invitational Tournament Final』の仁川現代製鉄レッドエンジェルズ戦は、2対1で三菱重工浦和レッズレディースが優勝チームに輝き、スタジアムには手製の紙吹雪が舞った。これで浦和レッズとして男女ともにアジアを制覇した。

13分にミス絡みで先制されるも、22分に伊藤美紀の浮き球のパスに、WEリーグ得点ランキングトップの清家貴子が合わせ、シュート。完璧な崩しからの、完璧なゴールだった。これで同点とし、さらに26分には、同ランキング2位の島田芽依が、右CKからニアサイド、頭で合わせて逆転弾を決めた。

WEリーグでは、経験が少ない先制点を奪われるケース。振り返れば、3月3日のINAC神戸レオネッサ以来だったが、GK池田咲紀子は「私がシュートを止めていれば、何てことない場面だった」と、守護神は、反対に周囲に「ごめん」と伝えていたそうだ。「ゼロにおさえて、どんと構えていられるのがベストだったが、これ以上はやらせないぞという気持ちは強かった」と、その後の意識を振り返る。トップチームのGK西川周作同様、失点後の振る舞いは、さすがの“さっこ”だった。

ゴールシーンも、普段のリーグで見せるレッズレディースの強みが存分に出ていた。相手の足が出てくるタイミングや速さなど、アジアの戦いで感じる普段との違いはあったが、そうした変化を感じられたことは、今後に大きく繋がる刺激だろう。

何よりも、浦和というクラブが、数多くの歴史を重ねた駒場で、5千人を超えるサポーターと分かち合えた喜び。その喜びの大きさが凄まじかったのは、10試合連続ゴールを決めても、試合後、常に冷静だった清家が、声を震わせるような高揚感を見せたことに表れている。

大きな成果である、アジアの頂点。また1つ、特別な経験を積み、さぁ、向かうはWEリーグ連覇の道へ。今シーズンの浦和は、歩みを止めない。

アジアチャンピオン、おめでとう。

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