(有賀久子)
三菱重工浦和レッス?レテ?ィースシ?ュニアユース、この準優勝を次の経験に
12月27日(金)、味の素フィールド西が丘では、浦和レッズ、三菱重工浦和レッズレディースの、将来を担う選手たちの熱き戦いが繰り広げられた。
11時キックオフ。12月7日(土)から始まった高円宮妃杯 JFA 第29回全日本 U-15 女子サッカー選手権大会の決勝が行われた。三菱重工浦和レッス?レテ?ィースシ?ュニアユース[監督:百武江梨]とセレッソ大阪ヤンマーカ?ールス?U-15[監督:関根麻里]の一戦は、開始2分に試合が動く。
前線に立つFW中原心愛(なかはら・ここあ)がGKの頭上を狙い、先制点を決めた。以降も浦和は、中原が攻守ともに起点となり、片岡菜葉(かたおか・なのは)や増田彩衣里(ますだ・あいり)が厚みを作る。
選手たちの奮闘ぶりに、スタンドからは、日頃、レッズレディースのゴール裏を支えるサポーターが西が丘に集まり、力強く後押しをする。また、藤?智子や長嶋玲奈など、レッズレディースユースやトップチームの選手たちがスタンドから声援を送る。
1対0で迎えた後半。56分、片岡の右足シュートが決まり、2対0と、待望の追加点が生まれた。C大阪は最終ラインの裏にボールを出し、速攻を狙う。何度かピンチをしのぐ中で、66分、FW田村胡桃の得点が決まり、2対1。
それでも浦和リードは変わらないまま、時間はアディショナルタイムへ。あとワンプレー、あと数十秒を走りきれば……。しかし80+3分、C大阪FW田村のゴールが決まり、2対2、試合は振り出しに戻る。勝敗の行方は、10分ハーフの延長戦へ。延長後半の96分、ゴールネットを揺らしたのは、C大阪FW田村。決勝という大舞台で、ハットトリックを決めた。
浦和は逆転を許した。残り数分、中原にボールを集めるが、C大阪DFの必死の守りの前にはね返されてしまう。無念のタイムアップ。高円宮妃杯 JFA 第29回全日本 U-15 女子サッカー選手権大会の頂点には、セレッソ大阪ヤンマーカ?ールス?U-15が輝いた。
このチームで、セレッソ大阪ヤンマーレディース・アシスタントコーチと兼務でコーチを務めるのは、浦和レッズレディースOG[浦和レッズジュニアユースレディース→浦和レッズレディースユース→トップチーム]の田尻有美さん。「いずれはトップチームに絡んでいける選手たち。私自身も、チームのために頑張っていきたい」と優勝を更なるパワーに進んでいく姿勢を見せた。
三菱重工浦和レッス?レテ?ィースシ?ュニアユースを率いた、OGでもある百武江梨さんは、今大会がラストであった。試合後は、応援に駆けつけたユースチームの選手たちが、Tシャツに文字を入れてメッセージを作り、感謝の気持ちを伝えた。
今回の結果は準優勝であったが、三菱重工浦和レッス?レテ?ィースシ?ュニアユースが見せた戦いぶりは、追いつかれても下を向かずに奮い立って、最後までゴールを目指していた。長嶋は「最後の最後まで諦めない姿に感動しました」と自身のSNSで記し、「いつも運営ありがとう」とWEリーグの試合運営に携わってくれる選手たちに感謝した。
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